西洋医学(病院)も東洋医学(鍼灸など)も、どちらが優れているとかは有りません。状況に合わせて取り入れることが大切です。
まず初めにお伝えしたいことは、病院は必要であり、病院の医療(西洋医学)を否定することは“危険”ということです。
病院で嫌な思いをすると、病院が嫌いになったり、医療に不信感を抱いたりして、西洋医学を否定する傾向にあります。
西洋医学を否定する方は、急に倒れたり、事故にあったり、骨折したり、細菌やウイルスに感染しても、病院を利用しないのでしょうか?
その状況では、病院を利用するでしょう。それが状況に合わせた医療の利用の仕方です。病院は必要なのです。
“緊急時”に“対処”できることが強みです。
そのような状況で東洋医学(鍼灸など)を選ぶ方は、判断を間違っていると言えるでしょう。
東洋医学は治療法も幅が広いため、先程のような状況でも対応できるという意見もあるかと思いますが、まずは基本的な考えとして受け止めてください。
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診断や検査について
よく鍼灸院では「私は何の病気ですか?どういった状態ですか?」と診断を求められることがあります。
しかし「診断」という行為ができるのは「医師のみ」です。鍼灸師が診断してはいけないので、聞かれても答えられません。
病院では検査ができ、医師による診断が可能です。
検査に関する記事はこちらから↓
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治療について
病院では主に薬や手術で治療します。症状が改善する代わりに「新たな症状が出現する」ということが起きたりします。それでも楽になりたい場合に利用するといいでしょう。
この効果に頼りきりになると、私生活を疎かにして体調を崩しても、医療に丸投げすれば解決するから大丈夫という思考になりがちです。
この場合、医療が効かなくなります。薬が効かなかったり、薬を増やして副作用で苦しんだり、手術しても完治しなかったり。しかしそれは、自己責任です。
一方、東洋医学では、漢方/鍼/灸/あん摩マッサージ指圧などで治療していきます。それに加えて「養生」することを含めて治療と考えます。
養生(ようじょう)とは、自分の体を大切にすること。回復に努めること。
自分を大切にするとは、無理な過ごし方はしない、自分を犠牲にしない、我慢し続けない、頑張れないときは休むなど、自分を優しく扱うことです。
回復に努めるとは、暴飲暴食をしない、睡眠をしっかり取る、疲れる行動はしないなど、回復しやすい状態であることです。
生活習慣、生活環境を整えておくことは、どんな医療よりも効果があります。これを無視して健康はあり得ません。
施術では回復しやすい状態に導きます。症状を改善させるためには、別の症状を改善させる必要がある。ひとつの回復が全体の回復へ繋がるという考え方です。
だからこそ、東洋医学を受けた方は、沢山の症状に効果があった、なんだか体質が変わった、と表現されます。
自然な回復をするので、現時点で回復するものは回復し、その他は自然な経過で自然治癒していきます。
イメージしやすいのは睡眠です。寝る前に「ここを治そう」と思って睡眠で治せる人はいないはずです。全体を回復させることが大切です。
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長くなりましたが、まだまだ伝えきれていません。また別の機会に少しずつ書いていきます。
まとめ
西洋医学も東洋医学も、状況に合わせて使っていきましょう。そして、自分の体を大切にしない人には、医療は効かなくなり、健康から遠ざかります。
養生してださいね。